整形外科ご紹介
先端の医療技術を取り入れて診療に取り組んでいます。
リハビリも独自のプログラムでより安全にかつ確実に。
主な対象疾患
●スポーツ障害、スポーツ外傷に対する診断と治療
当科は1987年よりスポーツ外来を始め、さまざまなスポーツ種目の数多くのスポーツ選手のスポーツ障害に対する診断・治療に携わってきました。その経験の蓄積が現在の診療に活かされています。
現在、当科からサッカーJリーグ(浦和レッドダイヤモンズ、大宮アルディージャ)をはじめアメフトXリーグ、ジャパンラグビーリーグにチームドクターを配しており、ハイレベルのスポーツ選手も数多く診療しています。
手術治療はより侵襲の少ない関節鏡視下手術を膝関節だけでなく、肩関節、足関節にも用いています。リハビリもより安全かつ確実にできる限り早期にスポーツ復帰できるよう独自のリハビリテーションプログラムを用いて指導を行っています。
スポーツ関節鏡センター
●変形性関節症、関節リウマチなどに対する人工関節手術・骨切り術
人工関節手術も長年にわたり当科の中心的分野として行ってきました。人工関節手術は手術にいたる以前に十分な保存療法を試みた上で効果がみられなくなった患者様に勧めています。麻酔科に硬膜外カテーテルを留置してもらい術後の疼痛管理を行っています。また静脈血栓塞栓症などの合併症に対してもできるかぎり防止できるよう配慮しています。手術後より早期に日常生活へ復帰できるようリハビリを行い、手術後2週から4週間でT字杖歩行にて退院できることを目標としています。
また、O脚変形や大腿骨内側の骨壊死による膝の痛みで、特に活動性の高いお仕事(農業など)やスポーツ活動への復帰を希望する患者様に対しては、術後の日常生活にほとんど制限のない高位脛骨骨切り術を積極的に行っています。
膝関節症センター
●肩関節脱臼、肩腱板損傷に対する鏡視下肩関節手術
肩関節疾患に対する診断、鏡視下手術、リハビリの進歩はめざましく、当科においても先端の医療技術をとりいれて診療に取り組んでいます。治療を行った患者様の数は県内でも有数であり、患者様は治療結果にも満足されています。最近は近隣の整形外科医師、整骨院の先生方からもたくさんの患者様をご紹介いただいております。
肩関節内視鏡下手術について
●一般外傷
一般外傷については川口市の基幹病院として地域医療に対する当科の役割を十分理解した上で、開業されている先生方と協力して行っていきたいと考えています。
※脊椎・脊髄疾患、上肢疾患に対する専門的治療は東京医科歯大整形外科同門の「済生会 川口総合病院」に御診療していただいておりますが,はっきりしない場合は当科を受診していただいて構いません。
[診療分担]
■川口工業総合病院
スポーツ障害・人工関節手術・肩関節疾患・関節リウマチ
■済生会 川口総合病院
脊椎・手の外科・上肢の外傷
再生医療(PRP療法)
当院整形外科では再生医療のひとつである「PRP療法」を行っています。
今までもスポーツ選手を中心にじん帯などに対してPRP療法を行っていました。
2022年3月からは変形性膝関節症に対するPRP療法を開始いたしました。
PRP療法は新しい治療法として注目を集めています。
●対象疾患
スポーツによる外傷や障害、変形性膝関節症
●費用
1回 55,000円(税込み)
●お問い合わせ
PRP療法をご検討の方は当院整形外科外来にご相談ください。
当院スポーツ外来の理念は、スポーツ障害でお困りの患者様のご要望にお答えして、より確実に、より早期のスポーツ復帰を実現するお手伝いをさせて頂くことであります。ひいてはスポーツ活動の増進やスポーツ振興を通して、それが地域貢献に繋がることを目指しております。
当外来は、学童、学生の方たちを中心に、レクリエーションでスポーツをされる一般の方々からプロスポーツ選手まで、幅広い方たちを対象にしております。
当院で扱っている疾患は多岐に渡りますが、その治療は機能訓練を中心とした保存的治療が主体です。そのうち手術が必要な方々に対しては主に関節鏡を用いた低侵襲手術を行っております。
前十字靭帯損傷
前十字靭帯は、膝を安定させる最も重要な靭帯です。バスケットやサッカーなどの方向転換やジャンプの多いスポーツや、ラグビーなどのコンタクトスポーツで多く生じます。受傷時の状況は接触やジャンプの着地など様々ですが、たいてい“膝崩れ”という膝が外れたような不安定性が生じます。受傷後一時的に膝が腫れますが、速やかに腫れに対する処置を行えば膝は元に戻り、日常生活は制限なく過ごせるようになります。しかし、スポーツに復帰すると、方向転換やジャンプなどで再び膝崩れを起こします。前十字靭帯は方向転換のような素早い動作時の膝の安定性を生み出す靭帯で、筋肉などによる他の組織では代償がききません。膝崩れを繰り返す度に半月板や軟骨などその他の組織へも損傷が広がり、膝の不安定性が増していきます。そして最終的には日常生活でも痛みや不安定性を生じるようになります。膝崩れを繰り返すことによって生じる合併損傷や将来的な関節の変形は防ぐ必要があると考えます。よってスポーツ復帰を望まれる方には手術療法をお勧めしています。手術療法の治療成績は安定しており、当院では高いスポーツ復帰率を実現しています。
[参考資料]
反復性肩関節脱臼
スポーツ活動中の外傷で肩関節脱臼が起こった後に、(亜)脱臼を繰り返すようになった状態をいいます。若年期に初回脱臼をおこした選手では高率に反復性脱臼へと至ると言われています。次第に軽微な外傷でも脱臼するようになる場合があります。特にラグビーやアメリカンフットボール、柔道などのコンタクトスポーツでは、競技パフォーマンスへの影響が懸念されます。これは肩関節の安定化機構が壊れたことが原因です。すなわち肩関節内の靭帯、関節唇、関節窩の損傷があって機能不全に陥った状態です。したがって根治のためには手術による機能修復以外には方法はありません。スポーツ活動への復帰を望まれる方には手術療法をお奨めします。
当院では反復性肩関節脱臼に対して関節鏡視下手術を行っております。
投球障害(投球による肩・肘の障害)
野球などのボールを投げるスポーツのように、頭上で腕を使うスポーツ動作によって生じる、肩や肘の痛みを総称して投球障害と呼びます。投球動作によって生じる肩や肘の痛みは、肩や肘そのものに原因があるわけではありません。投球動作は全身運動であるため、体のひねりや股関節・足関節の柔軟性が制限されると、肩や肘で制限された分を補わなければならなくなります。その結果肩や肘の骨や筋肉、靭帯に過剰なストレスがかかり、投球動作で痛みを感じるようになります。したがって治療の主体は運動療法であり、ほとんどの症例は理学療法で改善します。ただしなかには関節唇損傷や腱板関節面断裂などの症例に対しては、手術療法を選択する場合があります。
疲労骨折
疲労骨折とは、スポーツ活動の際に繰り返し加わる外力によって発生する骨折のことです。下肢の骨に多く、下腿の脛骨や腓骨、また足関節や足の中足骨などが代表的です。また腰椎に発生する腰椎分離症も疲労骨折に含まれます。そのほか骨盤や肘の骨にも発生することがあります。発生年齢については、成長期の年代から成人の方まで起こる可能性があります。なかには診断が難しい症例もありますので、長期間続く痛みに関しては一度診察、検査をお奨めします。
■脛骨疲労骨折
この疾患の症状は、運動時の下腿(すね)の内側の痛みであり,ランニングで起こる遠位型とジャンプ動作で生じる近位型があります。早期例に関しては、足底板の使用や患部への負担を軽減する目的で機能訓練を行います。
■第5中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)
主にサッカー選手に好発する骨折で、ランニングやステップ、切り返し動作が原因となって起こると考えられています。症状は足の甲の外側の痛みです。早期の例では保存的治療の効果が期待できますが、進行して完全骨折となった場合には手術療法が必要になります。早期発見、早期治療が重要な疾患といえます。
■腰椎分離症
好発年齢は小学校高学年から中学生までで成長期のスポーツ障害と考えられます。スポーツ活動を行っている方のなかで比較的高率に発生する疾患です。さまざまなスポーツ種目で発生する可能性があります。症状は主にスポーツ活動中の腰痛ですが、それが長期間続く場合があり、進行すると日常生活動作でも痛みを感じるようになります。治療の主体は保存療法です。症例によってコルセットによる装具療法や、機能訓練による早期復帰を目指す場合があります。
関節治療センターからのお知らせ

当院は、人工関節手術がまだ一般的ではなかった1981年に第1例目の人工関節手術を行いました。2012年4月には人工関節センターを開設し、これまでに人工膝関節・人工股関節をあわせて約4,000例以上の手術経験を積み重ねてまいりました。近年では、再生医療であるPRP療法や、関節を温存する治療である膝周囲骨切り術を希望される患者さんも増えています。こうした治療ニーズの広がりを受け、「人工関節センター」から「関節治療センター」へ名称変更し、これまで培ってきた人工関節手術に加えて、関節温存手術である骨切り術と、再生医療であるPRP療法を3本の柱として、患者さん一人ひとりに適した治療を提供してまいります。
関節痛の痛みや不安を抱えるすべての患者さんにご満足いただけるセンターを目指してまいります。
人工関節手術を希望される患者さまは午前の各専門医の外来または木曜日・金曜日午後(14:00〜17:00)の膝関節症センター外来の受診をお願いいたします。いずれの外来でも人工関節手術の内容、入院・リハビリ期間、手術に伴う合併症やリスク、などについて詳しくご説明いたします。
下記の人工関節手術を専門とする医師が診療にあたります。
整形外科部長 近藤伸平
日本人工関節学会認定医
人工関節手術を担当する専門医師
整形外科部長 近藤伸平
| 種別 | 部位 | 術式 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 人工関節 | 膝 | 人工膝関節 置換術 (TKA/UKA) |
205 | 170 | 240 | 242 |
| 股 | 人工股関節 置換術 (THA) |
54 | 44 | 38 | 47 | |
| 肩 | リバース型人工肩関節 置換術 (RSA) |
50 | 67 | 40 | 36 |

当院での人工膝関節置換術(TKA)について
靭帯バランスを重視した手術▶正確な術前計画
術前に詳細なCTを撮影し、患者さん一人ひとりの骨の形や関節の状態に合わせて
正確な術前計画を作成します。
▶徹底した感染対策
バイオクリーンルームでの手術、手術防御服の使用などにより、感染予防に努めています。
▶早期回復を目指した低侵襲手術
術後の早期回復を目指し、MIS(最小侵襲手術)手術を取り入れています。
▶変形や関節の状態に合わせた機種選択
変形の程度や傷んでいる範囲に合わせて、TKA以外にも、傷んだ部分のみを置換する人工膝関節単顆置換術(UKA)も選択しています。
患者さんの骨質に合わせて、セメント固定とセメントレス固定を使い分けております。両側例にも対応しております。
また、症例に合わせて、ポータブルナビゲーションも使用し、正確なインプラント設置を行なっております。
▶自然な膝の動きを目指した手術
術中に靭帯バランスを計測し、術後もできるだけ違和感の少ない膝を目指します。
▶手術後の痛みに配慮した疼痛対策
手術後の痛みをやわらげるため、鎮痛カクテル療法などによる除痛対策を行なっています。
▶入院期間
入院期間は、術式や術後の経過により異なりますが、おおむね2~3週間程度です。
当院での人工股関節置換術(THA)について
筋腱温存した手術▶正確な術前計画
術前に詳細なCTを撮影し、患者さん一人ひとりの骨の形や関節の状態に合わせて
正確な術前計画を作成します。
▶徹底した感染対策
バイオクリーンルームでの手術、手術防御服の使用などにより、感染予防に努めています。
▶早期回復を目指した低侵襲手術
術後の早期回復のためMIS(最小侵襲手術)を取り入れています。
▶筋肉を温存する前側方アプローチ
術後の痛みをできるだけ軽減し、高い安定性が期待できる、筋肉温存の前側方アプローチ(OCMアプローチ)を採用しています。両側例にも対応しております。
▶入院期間
入院期間は、術後の経過によって異なりますが、片側でも両側でもおおむね2週間程度です。
当院での膝周囲骨切り術(AKO)について
関節温存を目指した手術▶関節温存を目指した治療
関節鏡を用いて、可能な限り半月板の温存を目指します。
▶患者さんに合わせた術式の選択
患者さん一人ひとりの膝の変形や関節の状態に合わせて、最適な骨切り方法を選択します。
当院では、内側楔状開大型脛骨骨切り術(OWHTO)、ハイブリッド閉鎖式脛骨骨切り術(Hybrid CWHTO)、大腿骨脛骨骨切り術(DLO)、遠位大腿骨切り術(DFO)などを、変形の程度や部位に応じて使い分けています。
▶入院期間
入院期間は、術式や術後の経過により異なりますが、おおむね2週間程度です。退院後は、約3から6ヶ月で骨がついて、痛みが引くと、普通の生活に戻れます。
当院での再生医療の特徴について

▶患者さんに合わせた術式の選択
当院では、2019年からスポーツ選手を中心に、靭帯損傷などに対するPRP治療を行なってきました。さらに2022年3月からは、変形性関節症(膝関節・股関節など)に対するPRP治療も開始しています。
PRP療法は、ご自身の血液を約15mL採血し、専用の機器で5分間遠心分離することで、血小板を多く含むPRP液を作製し、関節内へ注射する治療です。血小板には、炎症を抑える働きや組織の修復を助ける成分が含まれています。そのため、関節の痛みや炎症をやわらげ、傷んだ組織の回復を促す効果が期待できます。
・入院の必要はありません。外来で受けられる治療で、来院からお帰りまで約1時間程度です。
・1回の投与でも鎮痛効果は期待できますが、PRPの成長因子の作用を持続させるため、2~4週間おきに2~3回の投与をおすすめしています。
・これまでの治療で十分な効果が得られなかった方、早期のスポーツ復帰を目指す方、手術を希望されない方におすすめの治療です。
・当院での治療成績では、約60%の方に痛みの改善が認められています。ただし、効果には個人差があり、変形が進行している方では効果が得られにくい傾向があります。
・効果の持続期間は一般的に半年から1年程度とされています。
・対象疾患 変形性関節症(膝関節、股関節など)、スポーツ外傷や障害
・費用 1回 55,000円(税込)
▶お問い合わせ
当院のPRP療法は、完全予約制で対応しており、毎週火曜から金曜の午後、土曜(第3土曜を除く)に行なっております。ご検討の方は、当院整形外科外来で担当医にご相談ください。
▶治療実績
| 種別 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|
| PRP治療 | 39 | 123 | 169 | 251 |
主な手術・治療/実績
| 種別 | 部位 | 術式 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 人工関節 | 膝 | 人工膝関節 置換術 (TKA/UKA) |
205 | 170 | 240 | 242 |
| 股 | 人工股関節 置換術 (THA) |
54 | 44 | 38 | 47 | |
| 肩 | リバース型人工肩関節 置換術 (RSA) |
50 | 67 | 40 | 36 | |
| 関節鏡手術 | 膝 | 前十字靭帯 再建術 (ACL) |
220 | 231 | 232 | 258 |
| 膝 | 半月板手術 | 165 | 141 | 93 | 105 | |
| 肩 | 鏡視下手術 | 189 | 271 | 185 | 174 | |
| 手術総件数 | 1,512 | 1,403 | 1,290 | 1,412 | ||
教育・研修
日本整形外科学会 教育研修施設
日本リウマチ学会 リウマチ教育施設
専門外来
スポーツ外来
膝スポーツ外来
人工関節外来
肩外来
スタッフ紹介
| 氏名 | 吉村 英哉 |
|---|---|
| よみがな | よしむら ひでや |
| 役職 | 院長 |
| 専門分野 | 肩・肘・膝・スポーツ |
| 主な資格 | 医学博士 日本整形外科学会 整形外科専門医 日本スポーツ協会 公認スポーツドクター 日本膝関節学会 評議員 日本スポーツ整形外科学会 評議員 NPO法人埼玉スポーツメディカルサポート理事長 セコムラガッツ チームドクター 身体障害者指定医(肢体不自由) 難病指定医 |

| 氏名 | 近藤 伸平 |
|---|---|
| よみがな | こんどう しんぺい |
| 役職 | 部長(膝関節症センター) |
| 専門分野 | 膝・肩・人工関節・スポーツ |
| 主な資格 | 医学博士 日本整形外科学会 整形外科専門医 日本整形外科学会 認定スポーツ医 日本人工関節学会 認定医 |

| 氏名 | 新谷 尚子 |
|---|---|
| よみがな | あらや なおこ |
| 役職 | 部長(スポーツ関節鏡センター) |
| 専門分野 | 肩・膝・スポーツ |
| 主な資格 | 医学博士 日本整形外科学会 整形外科専門医 日本スポーツ協会 公認スポーツドクター 筑波大学女子バスケットボール部チームドクター |

| 氏名 | 堀内 聖剛 |
|---|---|
| よみがな | ほりうち きよたか |
| 役職 | 医長 |
| 氏名 | 平形 志生 |
|---|---|
| よみがな | ひらかた しお |
| 氏名 | 菊池 正悟 |
|---|---|
| よみがな | きくち せいご |
| 氏名 | 廣田 有紀 |
|---|---|
| よみがな | ひろた ゆうき |
| 氏名 | 加藤 颯都 |
|---|---|
| よみがな | かとう はやと |
| 専門分野 | 整形外科一般 |

| 氏名 | 大槻 祐太 |
|---|---|
| よみがな | おおつき ゆうた |
| 氏名 | 関 芳衛 |
|---|---|
| よみがな | せき よしえ |
| 役職 | 非常勤 |
| 専門分野 | 膝・スポーツ |
| 主な資格 | 日本整形外科学会 整形外科専門医 日本スポーツ協会 公認スポーツドクター 浦和レッズ チームドクター |






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